第4回
外観 成功するマーケット探索Ⅱ
ー 複数のモデルを組み合わせ、独自の「勝てるマップ」を完成させる技術 ー
前回の講座では、数値データを使って「勝てる場所」を1分で見極める技術を学びました。
第4回となる今回は、見出したマーケットで実際に利益を生み出すための「ビジネスモデル・マッピング(統合編)」を習得します。
自社の強み(スキル)を複数組み合わせ、他社が真似できない独自の収益モデルを1つのマップに落とし込む具体的な手順を解説します。
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ビジネスモデル・マッピング2の全体像
独自のビジネスモデルを構築する流れは、非常にシンプルです。最初から完璧な1つの図を描こうとするのではなく、以下の3つのステップに沿って、パズルのように組み上げていきます。
- 自社の強みのスキル(スタイル)を確認する
- 各技能(スタイル)で個別のビジネスモデルマップを作成する
- 複数の個別マップを1つに「統合」する
どのスキルをベースにして事業を設計するかを先に決めることで、驚くほどマップが描きやすくなります。
自社の「最適なスキル・スタイル」ベスト3
ビジネスモデルを設計する上で原動力となる、代表的な3つの強み(スキル・スタイル)の特徴を押さえましょう。
| 順位 / スキル | 技能(スタイル) | 特徴・向いている事業 |
|---|---|---|
| 1位:かんがえる力 | みちびく技能 | 専門家に実務を任せながら、自社は企画・戦略・全体管理に集中する。高付加価値なコンサル型事業に向いています。 |
| 2位:まわす力 | ものうり技能 | 営業・紹介・マーケティングで収益を上げる。専門家のサービスを代わりに売り、成果報酬や手数料で稼ぐスタイルです。 |
| 3位:つなぐ力 | くみあわせる技能 | 複数の専門家やパートナーをネットワーク化して価値を提供。組み合わせによって競合との圧倒的な差異化を実現します。 |
複数のモデルを組み合わせる実践例
では、これらの技能をどのように組み合わせていくのか、具体的なケーススタディ(農業支援事業をテーマとした例)で見ていきましょう。
① 専門家ネットワークの活用(つなぐ力 × まわす力)
自社に専門知識がゼロであっても、Web会社や助成金専門家といった外部パートナーをアライアンス化し、自社が営業・紹介の窓口(コーディネーター役)に特化することで、シンプルな役割分担で即座に事業をスタートできます。
② 人材の仕組み化とデジタル化(つけくわえる技能 × ことうり技能)
農業未経験の副業人材や主婦・学生を「農業支援隊」として巻き込み、人手不足の農家へ派遣(つけくわえる技能)。さらに、複数の専門家から得た農業ビジネス情報をデータベース化し、メソッドとしてクライアントへ販売(ことうり技能・DXスタイル)することで、スケールアップしやすいビジネス構造へと進化させます。
③ FC化・代理店制度による自動化(つくる力)
蓄積したノウハウを「検定講座」や「認定コンサルタント養成制度」としてパッケージ化し、全国に代理店を展開します。代理店が各地で顧客を集客し、自社にロイヤルティや受講料が支払われる「仕組みの自動化」を確立します。
目指すべきゴール:「統合ビジネスモデルマップ」
このようにバラバラに描いた個別マップを最終的に1枚にガッチャンコ(統合)したものが、次の「統合ビジネスモデルマップ」のイメージです。
【強みを掛け合わせた統合モデルのメリット】
- 集客の自動化:コンサルタントや既存パートナーからの紹介ループが生まれる
- 複数の収益源(キャッシュポイント):手数料、申請代行、情報提供料、顧問料などが1つの事業から同時に発生する
- 高い参入障壁:複数の技能が複雑に絡み合うため、競合他社が簡単に真似できなくなる
ビジネスモデルを実現するための実践手順
ワークに取り組む際は、以下の手順をきっちり踏んでいきましょう。
Step 1:自社の強い力(スキル)を3つ選ぶ
Step 2:選んだスキルごとに、個別モデルマップを1枚ずつ描く
Step 3:3枚の個別マップを1つの図に統合する
Step 4:お金の流れる矢印とキャッシュポイントを確認して清書する
もっとも重要なマインドセットは、「最初から完璧なマップを目指さないこと」です。
まずは描いてみる。そして誰かに見せる。フィードバックをもらって修正する。このサイクルを何度も繰り返すことで、あなただけの「絶対に勝てるビジネスモデル」が洗練されていきます。
次回の第5回では、全5回講座の締めくくりとして、これまでの内容を総括していきます。
ぜひ今回のワークシートをダウンロードして、自社のマップ作りに挑戦してみてください!