第1回

新規事業構築の「設計図」
― 4つの力と8つの技能をインストールする ―

なぜ新規事業の9割は失敗するのか? アイデア不足でも、努力不足でもありません。原因は「設計ミス(構造の欠如)」です。この講座では、努力依存のビジネスから、構造ベースのビジネスアーキテクチャへ転換するための「4つの力」フレームワークをお伝えします。

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新規事業の9割が失敗する「真の理由」

❌ よくある誤解

  • アイデア不足ではない
  • 努力不足ではない
  • 「現場のスキル」に依存しすぎている(専門家の罠)

✅ 真の原因は「設計ミス(構造の欠如)」

資源配分のミス、意思決定の遅れ、収益モデルの不備を防ぐには、経営として再現できる”構造”を作ることが急務です。

成功した事業の70%は「リーダーシップと財務管理力(=設計力)」を最重視している。

① つくる力 Creator|価値を生み出す力

自社の強みを「パッケージ化」し、キャッシュを生む。

技能:ものづくり(コンサル・代行)/ひとづくり(育成・認定制度)

② まわす力 Operator|売上を最大化する力

既存の商品を「売り切る」販売プロセスの最適化。

技能:ものうり(代理店・営業代行)/ことうり(情報DB・データ販売)

③ かんがえる力 Producer|モデルを設計する力

利益率を決定する「勝てる設計」の構築。

技能:みちびく(共同開発・ノウハウ商品化)/つけくわえる(要約・空き資源活用)

④ つなぐ力 Connector|市場を支配する力

需給を結び、プラットフォームとして市場を押さえる。

技能:つなぐ(仲介・マッチング)/くみあわせる(一括代行・全手続き代行)

⚠️ 極めて間違いやすい注意点

❌ よくある誤解:「私はコンサルだから『つくる力』だけだ」

✅ 正しい理解:1つの事業は複数のスキルの組み合わせ(例:農業コンサル=知識を提供する[つくる]+ツールを紹介する[まわす])。
目的は「生み出しやすさ」。どの強みからスタートするかを決めるための道具です。

ケーススタディ:農業DXにおける4つのエンジンの統合

Before – 単一スキル依存

❌ 栽培技術(つくる力)だけに特化。

結果:単価が上がらず、労働集約の限界。

After – 構造ベースへの変換

① つくる:独自の栽培技術を「ノウハウのパッケージ化」へ昇華。
② まわす:EC直販・海外販路を開拓し「代理店網」を構築。
③ かんがえる:ブランド化・加工品開発により「サブスクモデル」を設計。
④ つなぐ:全国農家ネットワークを構築し、需給をマッチング。

単価・回転・継続の3点を同時に引き上げる。
センスや勘ではなく、データと仕組みによる「経営としての再現性」を確保する。

📝 第1回のまとめ

  • 新規事業失敗の真因は「設計ミス(構造の欠如)」
  • ビジネスの力は4種類(つくる・まわす・かんがえる・つなぐ)に分類できる
  • 各力には2つの技能があり、合計8つの技能がある
  • 1つの事業は複数の力の組み合わせで成り立つ
  • どの強みからスタートするかを決めることが重要

次回予告

第2回:売れる市場の見つけ方

4つの力がわかったら、次はどこで戦うかを決める番です。外観・マーケット探索の基礎を学びます。

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